本作は、道の片隅に咲く花草を愛し、ささやかに生きる男女の生活を描く物語。畫家のナズナは戀人・キタムラとの壯絶な生活に精神のバランスを崩し、コタロウの部屋に逃げ込む。ナズナは花や草を愛するコタロウの愛に包まれて落ち著きを取り戻していくが、コタロウの勤める出版社が潰れたことで、2人の生活に亀裂が生じるのだった。